崖っぷち日本のユートピア社会学by大山昇悟

崖っぷちに立っている日本をどうしたらユートピア(理想郷)にできるか日々考え答えを探していくブログです

なぜ自殺を止められなかったのか…

同じ職場の社員がつい最近自殺してしまった。

 

自分はこの人とは違う部署である為、それほど話しをしたこともなく会釈をする程度でした。

 

ただ彼が扱っていた機械が自分が担当している機械のすぐ近くなので、ほとんど毎日彼の姿を見ていました。

 

自殺の原因はわかりません。

 

地元の人ではなく他県から引越して来ていたようなので、おそらく悩みなどを打ち明ける友人が側にはいなかったのではないかと思います。

 

出勤時間を過ぎても彼が会社に来なかった為、彼のアパートまで上司が見に行ったら、すでに…

 

今回の記事は、自殺について思ったことを徒然に書いてみたいと思います。

 

同じ職場の同僚の自死をきっかけに、今までの人生で自分の知り合いが何人くらい自殺によって亡くなってしまったのかを数えてみました。

 

忘れてしまった人もいるかもしれませんが、数えてみると6人もいました。

 

まず1人目は、父の仕事上での友人の奥さんです。Oさんという方だったと思います。Oさん一家とは自分が小学生の時に家族ぐるみでの付き合いがあり、何回か一緒に旅行に行っていたのです。

 

当然Oさんの奥さんも一緒に行動していました。その人が亡くなったのを知ったのは確か自分が高校生くらいのことだったと思いますが、少しショックは受けたもののすぐに記憶の片隅に追いやってしまいました。(高校生くらいだと自分のことしか関心がない…)

 

自殺の原因はわかりません。鬱傾向のある人だったのかもしれません。

 

2人目は、以前いた職場でのこと。その人は社員という訳ではなく顧客の家族であり、自分はおそらく数回しか姿を見ていないと思います。

 

この人の自殺の原因は、借金苦でした。たしか500万円くらいの借金をしてしまい、返すのが難しいと思い詰めてしまったのかもしれません。

 

当時、その話しを聞いた自分は「少しくらいなら自分がお金を貸して上げてもよかったのに」と思いました。

 

5000万円だと無理でも3桁ならまだなんとかなるのではないかと思ったのです。

 

何かしら誰かに相談すれば解決策はあったように思えたのです。

 

3人目は自分が今の土地に引越してから知り合ったT君という30代の男性です。

 

T君はオカルト好きで、自分もその手の話しが好きなのでよくそんな話題で盛り上がっていました。

 

ただT君は自分の体臭が気になっていたらしく、そのことで悩んでいました。

 

香りに敏感な女性なら、確かにT君からは少し臭う感じがするらしいのですが、男性からすると特にそれほど気になるものではありませんでした。

 

もしかしたら、他にも何かしらの悩みがあったのかもしれません。

 

T君と連絡を取ろうと自宅に電話をした時、母親が出て何かしら言い淀んだ後、T君が死んだことを聞いた時の衝撃は今でも忘れられません。

 

自分は泣いて、泣いて「馬鹿、ばかやろう!なんで死んだんだ!」と言うしかありませんでした。

 

T君の悩みに対して自分は無力でした。

 

4人目は、いまでも自分の親友であるi君の母親です。

 

i君とは住んでいる県がだいぶ離れてしまった為、現在では時々電話で話しをするぐらいなのですが、今でも母親のことを話題にすることは避けています。

 

ただどうも肉体的な病気で悩んでいたそうなのですが、本当のところはわかりません。人づてにi君は「自分がもっと色々気づいてあげていたら」と泣いていたそうです。

 

5人目は自分が現在の土地に引越して、知り合いなども全然いない中、唯一ウマがあったMちゃんです。

 

Mちゃんの死を知ったきっかけは、彼女が時々更新するFacebookでした。

 

Mちゃんは結婚して、時々Facebookに旦那の実家でご飯を食べたとか、旦那とスキーに行ったとか、その時々にFacebookに写真つきで投稿していたのです。

 

その投稿はいかにも幸せそうな写真と内容なのですが、他の人から聴こえてくるMちゃんの結婚生活があまり幸せではないこともちらちらと耳に入っていました。

 

にも関わらずFacebook上では、幸せ感満載の内容の記事を投稿していたので、ひょっとしたら彼女は自分の本心とは裏腹に、無理をして幸せアピールをしているのではないかと感じたのです。

 

Mちゃんと何とかして連絡を取って話しをしたかったのですが、自分の色々な制約もありなかなか会う機会が作れませんでした。

 

そしてMちゃんのFacebookが数十日更新されなくなったことで何か起きたのではないかと感じた自分は彼女の友人にLINEで連絡を取ってみました。

 

するとその友人から「実はMちゃん亡くなったのです」とLINEで…

 

その時点でMちゃんは亡くなってすでに数十日経っていました。偶然かも知れませんが自分がMちゃんの死を知ったのが彼女が亡くなってからだいたい49日後くらいでした。

 

実は後から知ったのですが、彼女が精神的に危うい状態になってから、様々な人が彼女を救おうと奔走していたようなのです。

 

ただ周りの人達の努力も虚しくMちゃんは死んでしまったのです。

 

彼女は自分が見知らぬ土地に越して以来、唯一、友人と言える人でした。

 

彼女の墓参りに行って両手を合わせた時、涙が止まりませんでした。「こんなシチュエーションありえないだろ!」と思ったのです。

 

彼女の悩みは(友人から聞いた話しによると)結婚して色々な問題が解決すると思ったら、意外とそんなことはなくて、夫の収入面での不安もあったり、仕事上での悩みも重なってのものだったとのことです。

 

彼女については本当に何人も彼女を救う為に動いていたそうです。おそらくそこに自分が加わっても正直力になれなかったような気がしました。

 

ただ彼女は自分を初めて見たときに「大山さんは天使のような人ですね」言ってくれて、その言葉が今でも自分の宝物になっているのです。

 

自分から言わせればMちゃんこそ天使のような子だったと思います。

 

…もう、ここまで書きながら泣いてます…

 

暗い話しになってますが、後は自分の知り合いではありませんがここ数年印象に残った人を挙げたいと思います。

 

最初のひとりは、ゲーム実況をしていたユーチューバーの「うごくちゃん」です。

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*うごくちゃんの動画チャンネルは、現在BANされていて視聴できません。

 

これは普通のニュースサイトには出てなかったような気がします。自分はまとめサイトか何かで知ったと思います。

 

その後YouTubeを見ていた時にうごくちゃんの動画がオススメに出てきたので、果たしてどんな子だったのか知りたくて動画を見てみたのです。

 

動画には彼女の姿はなく声だけなのですが、聞いてすぐにとても個性的でユニークな子だというのがわかりました。

コメント欄でもうごくちゃんの声を聞いていると癒されるというコメントがあり、自分もまったくその通りだと感じました。

 

うごくちゃんは、2020年の12月31に亡くなったようです。

 

原因は彼女のゲーム実況動画で、時々入院をしていたことが語られていますが、どのような悩みがあったのかはわかりません。

ですが、彼女のチャンネル登録者数と再生回数を見ると彼女が凄く人気があったことはわかります。

 

うごくちゃんに価値を感じている人が数十万人いるのにも関わらず、彼女は自死を選んでしまったのです。

 

二人目は、ある文系女性研究者の例です。

 

以下の記事は2019年にあった話しです。

文系の博士課程「進むと破滅」 ある女性研究者の自死:朝日新聞デジタル

詳しくは、上記の記事を読んで欲しいのですが、かいつまんで言うと、文系の博士課程を出た女性研究者が大学の職業になかなか就けず、結婚したもののそれも上手く行かずに自死してしまった、という話しです。

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この話を初めて知った時、その女性研究者の気持ちが少し理解できたような気がしたのです。

 

記事によると彼女が凄い努力家だったことがわかります。ですが大学に空きポストが無ければ就職できませんし、したがって収入も不安定で少ないと思われます。

 

人間人一倍努力して、その結果が全く出ないと心がポッキリと折れやすくなるものなのです。

 

努力して、努力して張り詰めていた分だけ、プツッと切れやすくなるのかもしれません。

 

 

………

 

今回のブログの題名を「なぜ自殺を止められなかったのか」としましたが、世間で行われているであろう自殺防止対策は、あまり効果が出ていないように感じたからです。

 

とはいえこれは特にデータを調べてみたわけではない為に、全くの自分の主観です。

 

データ等エビデンス抜きで感覚的なものではありますが、自分はこう思います。

 

トルストイの言葉で「幸福な人は、皆一様にその状態は似通っているが、不幸な人はそれぞれに不幸である」と言っています。

 

つまり自殺する人はその理由もそれぞれが異なっている為に、対策もそれらに対応するべく多様な自殺防止策を取らねばならないのではないかと思うのです。

 

それがなかなか難しいのにも関わらず、一つの方法だけで対応しようとしても無理があります。

 

また、自殺したいと思ったことがない人が対策を立てたとしても、やや机上の空論に見えてしまいます。かと言って自殺を思い止まった人が全ての人を救うことができないところにこの問題の難しさがあるように思います。

 

いつかブログで何かしらの自殺防止策を提案したいと考えています。

 

ちなみに自分は、20代の頃に鬱状態に陥ってしまい、危うく自殺しそうになったことがありました。

 

この時、どうやって自殺せずに済んだのか、機会があればこの時のことも記事に出来ればと思っています。

 

今回のブログは職場の同僚の自死がきっかけになり書こうと思いました。全編暗い感じになってしまいました。

 

この記事を読んで暗い気分になった方は、パーっと遊ぶなり、美味しい物を食べたり、飲んだりしてください。

 

それが鬱にならない為の重要な方法の一つでもあります。(実体験によります)

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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