崖っぷち日本のユートピア社会学by大山昇悟

崖っぷちに立っている日本をどうしたらユートピア(理想郷)にできるか日々考え答えを探していくブログです

天才ピアニスト(兼作曲家)中村由利子さんの奏でる旋律はドビュッシーを超えた❗️

「芸術の中に神を見いだす〜音楽編」

今回の記事は今までの人生で最も長く、かつ繰り返し聴いているピアニストの中村由利子さんの音楽について語りたいと思います。

中村由利子さんのプロフィール

【3歳の時に親からトイピアノを買ってもらったことがきっかけで、少しずつ音を組み合わせてメロディにして行くことを覚える。5歳でピアノ教室に通い、13歳で横浜市主催の作曲コンクールに応募して賞をもらう。フェリス女学院短大音楽科卒業後、アルバム「風の鏡」でデビュー。
映画、番組などの話題作に楽曲が使用される。
最近では三鷹の森ジブリ美術館で上映された、 宮崎駿監督によるオリジナル短編アニメーション「星をかった日」の音楽を担当。
海外では特に韓国で人気が高く、日本人音楽家として初めて韓国ドラマの音楽も担当。好きな作曲家はクロード・ドビュッシーフランシス・レイバート・バカラックアントニオ・カルロス・ジョビン

初めて中村由利子さんを知ったのは、あるオピニオン雑誌で音楽家のM氏がお勧めのCDを紹介していたコラムを読んだのがきっかけでした。

それは「時の花束」というアルバムでしたが、その中の「パストラル」という北海道の美瑛をイメージした曲がめちゃくちゃ良くて、どハマりしたのです。

「時の花束」CDアルバム

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「パストラル」という言葉は「田園生活を描いた〜、牧歌的な〜」という意味がありますが、「宗教的というより精神的な〜」という意味も含まれており、個人的には神に祈りを捧げるイメージを「パストラル」から受けたのです。


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それ以来、発売されている中村由利子さんのアルバムをほとんど買い集めては、お気に入りの曲をせっせとカセットテープに録音しました。繰り返し聴いても飽きないため、いつの間にかCD→カセットテープから、CD→MDへ。さらに現在はCDからDAP(デジタルオーディオプレーヤー)に移行していってます。

 

「アトリエの休日」CDアルバム

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「微笑みの軌跡」CDアルバム

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↑…😅好きなアルバムのジャケットです。女性音楽家には美人が多いですが、中村由利子さんも本当に美人です。

中村由利子さんが作曲する音楽を、宮崎駿アニメの音楽を担当している久石譲さんと対比してみたいと思います。ちなみに自分は久石譲さんの作る曲も大好きです。

久石譲さんはまず他人(宮崎駿北野武)が制作する映画のコンセプトが前提にあることによって、光る音楽を作曲できるような音楽家です。なので映画音楽とかがないご自身の作曲した曲もあることはありますが、圧倒的に映画音楽の方が良い曲が多いです。

それに比べて真逆なのが、中村由利子さんの作る曲です。中村由利子さんもいくつかアニメの音楽を作曲してはいるのですが、圧倒的にご自身がイメージした心象風景や印象に残った情景などを元にした曲の方が良いのです。

原作者がいて光るのが久石譲さんだとすれば、中村由利子さんは私小説的な作曲家という感じでしょうか。楽曲に込められたたテーマが聴き手の感性を揺さぶり、様々な情景描写を心に浮かばせてくれます。

いくつか例を挙げると…

スクールデイズ→学校の校庭で学生が部活動をしたり、友達とおしゃべりしたり、様々なことをしている情景が浮かびます

「誓い」→教会で結婚式を挙げている厳かなイメージが浮かびます。(ちなみに中村さんは未婚)

「あの場所から」→何かしらの挫折があって、でもあの場所からもう一度再スタートしようという、意気込みみたいな感情が表現されています。

もう何十曲と名曲を生み出していますが、これらの曲にどれだけ自分の心が癒されたことか…。

特に昔、転職して障害者施設に勤め始めた頃、心身共に疲弊した仕事帰りには必ずクルマの中で中村由利子さんの曲を聴いて癒されていました。(同じ時期にモー娘。も聴いていてこれで元気をもらっていた)

現在も週末の夜、ベッドの中で何曲か聴いてゆったりとした時間を過ごすのが習慣になっています。

とにかくいろんな場面で繰り返し聴いても飽きず、どんどん好きになっていったのでとうとうファンクラブにも入ったのです。

そして1年に1回、中村由利子さんに直接会えるファンクラブの集いというものがあり、東京で開催される集いに電車を乗り継いで参加したのです。(実家から電車で1時間半)

会場はどこかの小ホールみたいなところでしたが、参加者の年齢層は30代前後くらいで40人くらい。やや女性が多いという印象です。

運営は中村由利子さんが当時ユニットを組んでいた「アコースティックカフェ」のチェロとバイオリン奏者の男性二人が協力していました。

集いの内容は何曲か演奏したり、クイズやミニゲームなどでしたが、その中で中村由利子さんに質問できるコーナーがあり、休憩時間中に質問用紙に質問を書いて、集まった質問用紙を中村さんがランダムに選んで答えてくれるというものでした。

中村さんが集めた質問用紙を手に取り、何枚か選んでいましたが「自分のを選んでくれないだろうか」と期待しまくっていたら…なんと自分の質問用紙を選んで答えてくれたのです。

その質問内容とは「曲を作る時はインスピレーションで作るのでしょうか?それとも頭脳で作るのでしょうか?」だったように思います。

そして、その答えはうろ覚えですが次のような解答でした。

「うーん…これは…両方で作っているように思います」でした。

ある意味自分が予想していた答えだったので嬉しかったです。また作曲する時は気取らずに(冗談めかして)こたつに入ってねじり鉢巻をして作曲してます」とのことでした。

ファンクラブの集いの最後の方では、参加者一人ひとりと中村由利子さん二人で写真撮影をしました。

持参したカメラで撮影してもらったのですが、一枚撮った直後に中村さんが「あっ、今目をつぶっちゃったかもしれないから、もう一枚撮りましょう」と言ってくれました。

中村由利子さんの印象は、その美貌とは裏腹に非常にエネルギッシュでポジティブな印象でした。あと身長は普通の女性サイズでしたが、何より存在感が凄くありました。やはりその道の一流のプロフェッショナルアーティスト的オーラを放っていたのでした。

 

ここで自分がお勧めする大好きな曲をいくつか挙げてみます。

○ファンタジア


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○トワイライトウインズ


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○Comme Ce Jour


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中村由利子さんの曲は全体的に、ヨーロッパ的色彩を帯びているように感じます。(オカリナ奏者の宗次郎が作る曲はどれも日本的なのと対称的)

ご本人も日本よりヨーロッパに郷愁を感じているのかもしれません。

あと中村由利子さんが影響を受けた音楽家は、ドビュッシーとのことですが、個人的にはすでにドビュッシーは超えているように感じます。

むしろ転生輪廻を信じる自分は、中村由利子さんはドビュッシーの生まれ変わりなのではなかろうかと密かに妄想してたりします。ちなみにドビュッシーはフランス出身なので、中村さんの曲調がフランス、パリの雰囲気なのも辻褄が合うような気がします。(とはいえドビュッシーは男性ですが…💦)

それにしても音楽家、特に作曲家は本当に凄いと思います。歌詞なら誰でも言葉を話しているので、素人でもなんとなく作詞できてしまいそうな気がしないでもないですが、メロディだけは素人は全く手が出せない分野だと思います。

中村由利子さんがインスピレーションを元に曲を作ることが出来るのも、音楽の神様がインスピレーションを降ろしているからとしか思えません。

そういう意味で中村由利子さんは音楽の神様から信託を受けて、この地上に素敵な音楽を届ける巫女さんみたいな役割なんだろうと思います。

今回この記事を書いたのは、今年の1月中旬頃に中村由利子さんが脳卒中になり手術までして入院したらしいことをホームページで知ったからでした。

あまり詳しい情報は少ないのですが、現在はリハビリをしており予定されていたコンサートなども今年は中止になったとのことです。

自分に出来ることは少ないのですが、わずかばかりの金銭的なお見舞い金を送ることと、このブログで中村由利子さんの音楽を知ってもらうことくらいしかありません。

 

中村由利子さんの身体が1日も早く回復するのを祈りたいと思います。

 

中村由利子オフィシャルサイト

 

 

 

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